- 2021.11.26
- イベント
【レポート】第3回 持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム
去る2021年11月12日(金)に「第3回 持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム」を開催いたしました。初めての試みとして、会場とオンラインとのハイブリッドで開催し、全国各地から多くの皆さまにご参加いただきました。
今回のシンポジウムは、『我慢しないで、家庭でできる脱炭素社会に向けた暮らし方』のテーマで開催いたしました。2050年にゼロ(ニュートラル)を実現しないと、温暖化と環境破壊が進み、人間を含む生物が生きていける地球の存続は難しいと言われています。
しかし、多くの人は、暮らしの中での『 脱炭素 』 がイメージできないようで、「2050年までに、暮らし方を改善することで家庭(家での暮らし)から排出する二酸化炭素をゼロにできると思いますか?」とアンケートを取ると、約8~9割の方は「できない」「難しい」「分からない」と回答されます。
また、脱炭素な暮らしは、我慢を強いられるとイメージしている人がほとんどです。
そこで、今回、正しい情報(事実・実績)を共有し、『”我慢せずに”、脱炭素社会の実現のために家庭での脱炭素な暮らし方』について、参加者さまと一緒に考える機会となりました。
シンポジウム後に参加者様に記入いただきましたアンケートの結果では、「暮らし方を改善することで家庭(家での暮らし)で排出する二酸化炭素をゼロにできると思いますか?」の回答で「できる」が、聴講前と聴講後で、22%から72%へ50ポイント増加しました。
しっかりと正しい情報(事実・実績)をお届けすることができ、参加者さまの脱炭素への認識が変わるきっかけとなったこと、大変うれしく思います。
改めて、ご参加いただきました皆さま、関係者の皆さま、誠にありがとうございました。
■情報提供プロローグ 「我慢しない!家庭でできる脱炭素社会に向けた暮らし方」
まずはじめにロングライフ・ラボ代表理事の清水より、気候変動の実情と人類を守るための目標設定、また家庭でできる脱炭素社会に向けた暮らし方について、お話しいたしました。
■基調講演【テーマ】なぜ世界では再生可能エネルギーが進んでいるのか?
基調講演でご講演いただきました京都大学 安田先生からは、なぜ世界では再生可能エネルギーが進んでいて、日本は送れているのか、その理由をわかりやすく解説していただきました。
またシンポジウムに参加できなかった方向けに、シンポジウム後安田先生に取材させていただきました内容を後日ジャーナルで配信予定でおります。シンポジウムでは伝えきれなかった内容もお話いただきましたので、そちらも是非ご覧ください。
■パネルディスカッション【テーマ】ストレスフリーな家庭での脱炭素な暮らしの実現に向けて
パネルディスカッションでは、学生の方や、高断熱住宅に実際に住まわれている方など様々な立場の方が、再生可能エネルギー普及に向けて自分たちができることについて語り合い、それぞれが行動にうつしていくことを宣言しました。
【シンポジウム プログラム概要】
「第3回持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム」
日時:2021年11月12日(金)13:30~16:30
開催方法:東京証券会館(ホール) × Zoom(ウェビナー)
内容:情報提供(プロローグ)、基調講演、パネルディスカッション
【情報提供(プロローグ)】「我慢しない!家庭でできる脱炭素社会に向けた暮らし方」
清水 雅彦(一般社団法人ロングライフ・ラボ 代表理事)
【基調講演】「なぜ世界では再生可能エネルギーが進んでいるのか?」
安田 陽 氏(京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授)
【パネルディスカッション】「ストレスフリーな家庭での脱炭素な暮らしの実現に向けて」
●パネリスト(順不同)
・安田 陽 氏(京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授)
・髙桑 光浩 氏(豊島区環境清掃部 部長)
・高森 英充 氏(ゼロエネルギー住宅居住者、ロングライフ・ラボ賛助会員)
・加藤 真央 氏(山形県立小国高等学校 家庭科 教諭)
・上木 香歩 氏(麗澤大学 外国語学部)
・森 みわ 氏 (一般社団法人パッシブハウス・ジャパン 代表理事・ロングライフ・ラボ 理事)
・石原 新菜 氏(イシハラクリニック副院長・ロングライフ・ラボ 理事)
●ファシリテーター
・清水 雅彦 (一般社団法人ロングライフ・ラボ 代表理事)