- 2025.02.27
- イベント
【レポート】高校生向け家庭科授業「住まいと健康」@山形2024
2025年2月に山形県立小国高等学校とロングライフ・ラボの共同企画で、1年生を対象にした家庭科の特別授業をオンラインリモートで開催いたしました。
家庭科授業を通じて”持続可能な社会づくり”をすべく、『住まいと健康』をテーマに代表理事の清水から講義とワークショップの2部構成で行いました。
【1.講義『住まいと健康』】
まず、代表理事の清水より、「寒い家の危険性」「住宅の寒さと健康リスク」「健康を守れる住まい」「省エネであたたかい住宅にするための対策」の4つについて講義させていただきました。
”部屋間の温度差で起きる健康リスク” や ”体を温めることと免疫力の関係性” ”全国と山形県の断熱住宅の実状” 等から、あたたかい住宅の重要性を説明し、最後に対策のまとめで「省エネで健康快適な住宅に住むためには、正しい判断材料(情報)を得ることが大切」だということをお伝えしました。
【2.ワークショップ】
次に、生徒さんによるグループワークです。
講義を聴いて、「家族やまわりの人に伝えたいこと」「これから行動したいこと」を付箋に記述し、ファシリテーションを取り入れながら、模造紙にまとめました。その後、各グループでまとめた内容の発表を行いました。
今回は「伝えたいこと、行動したいこと」をグループワークのテーマにしたため、特に健康に関しての意見が多く上がりました。
【生徒の皆さんの声(気づき) 一部抜粋】
●交通事故より家庭内事故で6倍死亡していると聞いて、家の中は必ずしも安全ではないと知り、家族にも友人にも気をつけてと教えたいと思いました。
●家庭内事故による死亡者数がとても多くて驚いた。
●家庭内は一番リラックスできるところだと思っているので、ヒートショックやお風呂での溺死などに気をつけていきたいと思いました。
●学習を通して、寒い家の危険性ということで、ヒートショックのことや、高齢者の方がリスクが高い(死亡)ことを知りました。
●熱中症より浴槽内の事故が9倍以上の死者数と、ヒートショック対策の重要さを感じました。
●窓を二重にするなどして部屋をあたためていきたい。
●寒い家の危険性を家族に伝え、リフォームや暖房設置をはたらきかけたい。
●寒い家がどれほど危険であるかをデータを示して、はっきりと認識することが出来た。
【最後に】
おかげさまで、今回で5回目の開催となりました。
高校教育の家庭科授業で、継続して『住まいと健康』について、”人と地球の健康のために、省エネで暖かい住宅で暮すことの重要性”をお伝えできることは、とても感慨深いことです。
ご協力いただきました山形県立小国高等学校皆さま、そしてご尽力いただきました家庭科教員である加藤先生に深く感謝いたします。
●過去に実施した高校授業(2023年)はこちら
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