- 2024.12.20
- イベント
【レポート】高校生向け特別授業「住まいと健康」@横浜
2024年12月12日に横浜市からのご依頼で、神奈川県立二俣川看護福祉高等学校の福祉科2年生向け選択授業にて『住まいと健康』について、代表理事 清水による講義とワークショップの2部構成の特別授業を実施しました。
内容は、過去に実施している山形県立小国高等学校と同じく、講義で『寒い家の危険性』『住宅の寒さと健康リスク』『健康を守れる住まい』『省エネであたたかい住宅にするための対策』の4つの内容をお伝えし、グループワークでは、講義を聴いて”へぇ~と思ったこと”・”これから行動したいと思ったこと”をグループで内容をまとめ、各グループで発表を行いました。
今回の授業を受けて、「住んでいる家によって健康性が変わるという新しい学びが出来た」「寒い家の危険性がすごく伝わりました」「住まいと健康は直結するということを学んだ」「あたたかい家に住むことはメリットしかなく、健康にもなれる」などという声があがり、新たな気づきを提供することができました。
【生徒さんの声】
●住まいの環境についてお話を聞き、家を安心できる場所にするには工夫が必要なんだと学びました。日本が他国よりも寒い環境で暮らしていると知り、同じようになるために、カーテンや二重窓の取り付けなど、簡単なところからでも何か対策をしていくことが大切だなと感じました。
●今まで「住まいと健康」について、知らなかった・気づかなかったことを、今回の講義で知ることができた。学校の授業では学べない知識をたくさん取り入れることができたので、得た知識を大切にし、これからの人生に活かしていきたいと思う。
●今まで暑いことで起こる危険は知っていたけれど寒いことで起こる危険は知らなかったので、今日は知れてよかったです。特に冬には命に関わる可能性も高いと知ったので気をつけようと思いました。自分の部屋はいつも寒いので、まずは簡単にできる工夫から保温性を上げたいと思いました。
●自分ではあまり知らなかった家の中での危険や冬になると増える危険というのを知ることができました。また、住まいは命や健康に直結するというのを知ることができました。私の家にもおじいちゃん・おばあちゃんが暮らしているので、今回学んだことを活かして家の中でできる工夫をしてみたいと思った。
●冬の家は寒いのが当たり前だと思っていたので、寒い家は危険だと知り驚きました。寒かったら我慢するべきだと思っていましたが、逆にそこから事故を起こしてしまうことを知り、気をつけたいと思いました。それから部屋もあたたかく18℃以上に常に保つことが大事だということを知ることが出来ました。
●少しでも身の周りの危険性をなくすために、積極的に専門的なことを調べて、知らない人たちがいれば、得た情報を広めたい。
●将来のことを考えて、あたたかい部屋に住みたいと思う。温度だけでなく、家づくりにも気をつかって省エネにも気をつけたい。
●体温が1℃下がると30%免疫力が下がり、1℃上がると5~6倍免疫力が上がることがとても印象に残り、体を冷やすと、このようなリスクが出て病気になりやすくなるのだと感じました。そして、寒い家の危険性を知ることができました。
●部屋を18℃以上で保ためにエアコンを取り付ける。窓を二重窓にして防音と断熱をしたい。カーテンなど小物を使ってあたたかくしたい。
●体温を上げて、免疫力をつけていきたいと思いました。また、部屋のあたたかさを守るために、カーテンなど簡単にできるようなことから対策していきたいと思いました。専門家を知るためにも自分がまずは様々なことを学びたいです。
最後に、山形県立高校での授業に続き、「住まいと健康」を学ぶことは私たちが快適に暮らすことや生活していくうえで必要なことだと感じました。ただし、このような内容を学ぶ機会が少ないのが現状です。
もっと学びの機会を増やせるよう、そして生徒の皆さんから”気づき”や感想をもとに、これからも”正しい情報をたのしく”伝えていけるよう取り組んでまいります。
今回ご協力いただきました神奈川県立二俣川看護福祉高等学校の皆さま、横浜市建築局の皆さまに感謝申し上げます。
▼過去に実施した「住まいと健康」小国高等学校特別授業レポート
・2020年9月はこちら
・2022年1月はこちら
・2023年2月はこちら
▼過去に実施した他テーマの小国高等学校特別授業
・2021年7月「脱炭素社会(2年生向け)」はこちら
・2022年12月「高齢社会への対応(3年生向け)」はこちら
▼関連記事はこちら
・寒い家は危険!家庭で起こる死亡事故の実状(2023年版)
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