- 2024.11.01
- イベント
【レポート】第6回 持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム
去る2024年10月24日(木)に「第6回 持続可能な社会構築をめざすためのシンポジウム」を開催いたしました。ご参加いただきました皆さまに御礼申し上げます。
今回のテーマは『教育』。シンポジウム聴講前は、「持続可能な社会構築のために、なぜ「教育」なのか?」と疑問を抱いた方も多かったと思いますが、工藤勇一先生の基調講演とパネルディスカッションから「持続可能な社会の構築(サステナブルな社会づくり)」には、教育が密接に関係していることを知っていただきました。
●第6回シンポジウム 開催概要はこちら
【プロローグ】
当団体 代表 清水より、「日本と欧州の教育の違い」から、今回のシンポジウムの背景と目的を説明しました。
【基調講演】
教育アドバイザーである工藤勇一氏からは、講演タイトルにある「絶対に欠かすことができない2つの力」とは、『主体性』と『当事者意識』であることと必要性を教えていただきました。
●欧米と日本の教育システムは大きく異なっており、日本の教育は欧州の教育を明治維新から引き継いでしまったため、教育側の立場から教育を考えた「与える教育」をし続け、自主的な子どもを育てようとしてきた結果、主体性を失い、当事者意識の欠如、低い自己肯定感、低い幸福度の国となっている
●これからの時代は、自分に合った学び方(どう学ぶか)により子ども自身が決めるようになること
●「全員を当事者に変える(誰もが主体者)」「最上位目標を合意する(全員が納得)」「目標を実現する手段を決定する(手段が目的化しない)」ことで、日本はこれから成熟した社会(持続可能な社会)へ変化していけること
…など、持続可能な社会をつくるためには、主体性と当事者意識が何よりも大切だということを学びました。
【パネルディスカッション】
後半には、多様性に富んだ方々をパネリストとしてお招きし、『より良い社会をつくるための教育』をテーマに、有益な情報交流と活発な意見交換から、主体性の深堀りや行動すること大切さ、持続可能な社会構築のために一人ひとりができることの”次の行動”のヒントを導いてくれました。
<参加者さまのご感想(アンケート一部抜粋)>
●今後の自己成長、社員・子供への教育につながる学びをいただけました。
●気づきの連続、早く大人になりたいと思う子ども達をつくるためにも、会社で実践してみます!
●家庭でも職場でも応用実践したい。とてもわかりやすい表現で語っていただき、学びが多かった。ぜひ妻、子どもと一緒に聴きたかった。
●工藤先生のお話を聞いて、みんな感銘・感動・興奮しているところで話し、発言、アウトプットすることができる場があり、「うん、うん、そう、そう」「わたしもそう思った」と気持ちを確かめ合う場があることは本当にいいことです。大満足です。
●持続可能な社会に必要な要素に、絆を感じるシンポジウムでした。それぞれの立場で持続可能な社会を実現するために何をするか考えるきっかけになりました。
●子供、生徒の教育だけでなく、社会人にも通じる教育理論を教えていただけました。
●テーマが教育と聞いて「自分としては過ぎたもの」であるし、教育の現場にいない身としては遠い印象を持って参加しましたが、自分の生き方や職場における教育にも通ずるところがありとても勉強になりました。素晴らしいセミナーでした。
●教育だけに関わらず、会社や組織でのコミュニケーション、人との繋がりにおいても大切なお話しをお聞きできました。また、持続可能な社会を考える、同じ気持ちで参加されている方々ともお会いできる機会をいただき、とてもありがたく思います。
●直接、工藤先生のお話しを聴いて、日本の未来にはまだ希望がある、と思うことが出来ました。
●パネリストの方々のお話から、それぞれ立場が違う方が同じ目的に向かっていること、繋がりを感じる事ができてとても素晴らしい内容でした。
●民主主義の日本で本当に必要としていることと、その目的を考えながら考えていくことをこれから始めていきたいと感じました。多様性が謳われているですがまだまだ子どものころからの教育や一人一人が主体性と当事者意識を持つことが大切と感じました。この話を忘れず行動に移していきたいです。
【最後に】
シンポジウム後、多くの参加者さまから「余りにも感動したので多くの人に知って貰い伝えていきたい」「人生観がかわりました」「教育と民主主義を得た経緯の違いについて深く学ぶことができました」など、興奮冷めやらぬご感想をいただきました。
今回のシンポジウムの目的でありました「生涯にわたって教育(学ぶ)ことの大切さを知ってもらう」を参加者さまにご提供する機会となりました。
ロングライフ・ラボでは、今後も独自性を大切にしながら、ワクワクな勉強会を企画していきます。みんな気づけば、社会は変えられます!