2020.04.25
コラム

地球のために、家庭でできる節水方法

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、以前よりも家で過ごす時間が増えた人が多いのではないでしょうか?そこで、今回は家庭でできるエコ活動として、節水について注目していきます。

私たちは、家庭で1人1日平均219リットル程度の水を消費しています(出典:東京都水道局2016年度実績)。この量は2リットルのペットボトルで換算すると、なんと約110本分になります。
私たちが身近に利用できる真水は、地球上の水の僅か0.01%に過ぎません。日本は水資源が豊かと言われていますが、日常使用できる水は、限りある資源なのです。そして、水道水をつくるには、水の浄化や運送・管理する過程でも多大なエネルギーを必要とします。つまり、私たちが水をたくさん消費することは、資源だけでなく、エネルギーも消費しています。

水資源とエネルギーを節約するために、すぐに始められる家庭での節水方法を2つご紹介します。

■節水方法 その1 ―手洗い編―
今、新型コロナウイルス感染症を予防するために、改めて「手洗い」の重要性が注目されています。皆さんは1回の手洗いにどのくらいの時間をかけていますか?最近メディアでは「正しい手の洗い方(下図参照)」のように、約30秒かけて洗うことが推奨されています。この30秒間は、感染予防対策にはとても大切ですが、水を出しっぱなしにして洗うと約6リットルの水が流れてしまいます。

そこで、手を洗う機会が増えた今、出来る限り水を止めながら手を洗うことを習慣にしましょう。
また、手洗いにも集中することにもつながります。厚生労働省が出している「正しい手の洗い方」のポスターもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

■節水方法 その2 ―食器洗い編―
今までよりも長く家で過ごすことで、自炊の機会が増えているようです。そうなると、食器洗いの回数や量も増えてきます。食器をスポンジで洗っている最中、ついつい水を出しっぱなしにしてしまうことはありませんか。食器洗いで5分間水を出しっぱなしにして洗っていると、約60リットルの水が流れてしまいます。水量を抑えながら、少しの時間だけだからと思っていても、その間にたくさんの水が流れているのです。

まずは、食器をスポンジで洗っている間は必ず水を止めることを習慣にしてみましょう。
さらにエコな工夫として、油汚れなどがひどい場合は、先に新聞紙や古布などで拭いてから洗うと汚れが落ちやすくなり、すすぐ回数が減り節水にもつながります。
また、すすぐ際に洗い桶に入れながら洗うのも効率的です。洗い桶が無い場合は、洗い物の中でも一番大きい皿や鍋などを桶代わりにするのもおすすめです。

今回は、すぐに実践できる節水方法をご紹介しました。私たちは家で過ごしている間、多くの資源とエネルギーの無駄遣いをしてしまいがちです。ちょっとした習慣で節水できると思うと、地球にやさしく、家計にも嬉しいですね。
是非、ひとり一人がエコな習慣を身につけていきましょう。

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